「あにめたまご2020」オリエンテーション開催
皆様、こんにちは! あにめたまご広報担当のKです。平成31年度 文化庁委託事業 若手アニメーター等人材育成事業「あにめたまご2020」が始動となりました。今年もその活動をレポートしていきますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
今回の「あにめたまご2020」に選定された制作団体と作品名を下記にて紹介しておきましょう。
■あにめたまご2020制作団体
制作団体 :株式会社スピード
作品 :オメテオトル(仮)
監督 :粟津 順
プロデューサー:森田 淳也
※3DCG作品
制作団体 :株式会社ベガエンタテイメント
作品 :レベッカ(仮)
監督 :寺本 幸代
プロデューサー:松土 隆二、安本 久美子
制作団体 :株式会社ゆめ太カンパニー
作品 :みちるレスキュー!(仮)
監督 :於地 紘仁
プロデューサー:天野 幸大
■あにめたまご2020の概要
7月19日(金)に開催されたオリエンテーションは上記3団体に向けたプロジェクトの概要説明の場として設けられました。この場には育成側(監督、プロデューサー、作画監督、指導アニメーター等)と、人材育成の対象である若手アニメーター、また運営側(プロジェクト運営委員・事務局)と主催である文化庁が参加。プロジェクトのポリシーやスケジュールなどを説明し、この事業に関わる全員の認識の統一を目的とした集まりとなります。
■レイアウトと原画
ただ、2Dでのアニメーション制作と3Dでのアニメーション制作ではその作業工程に多少の差異こそありますが、プロジェクトが掲げているレイアウト作成の理念は共通しており、以降はレイアウトと原画の定義、レイアウトチェックシステムとは何かなどの説明を実際の原画をスライドに投影しながら解説するシーンもありました。
■「今だからこそやるべき11のトレーニング」
さらに今年も若手アニメーターの作画技術の向上を図るための「今だからこそやるべき13のトレーニング」は健在。今年は課題数を厳選した11のトレーニングを実施します。このOFF-JTは後藤隆幸氏から「実際に仕事をしているとなかなかできないことを、このプロジェクトで経験しようじゃないかという思いがあっての課題となっています」との言葉もありましたが、自らの進歩を肌で感じることのできる貴重なトレーニングにもなっています。またこのトレーニングは絵の上手い下手が評価の対象ではなく、課題が求めているテーマを理解し、十分な観察ができているか?アイレベルやパースは正確か? などを見るもの。若手アニメーターにはぜひこのトレーニングを通じて自分のウイークポイントを見つ出し、克服をしていってもらいたいものです。
さて次回のレポートは8月下旬に予定されている若手育成講座となります。今年も動き出した「あにめたまご」。これから3月に予定されている完成披露上映会までのおよそ8ヶ月、皆さんにもお付き合いいただけたら幸いです!
末筆ではございますが、オリエンテーションを開催した前日に、京都アニメーション放火事件があり、アニメーションに携わる多くの仲間が亡くなられたことを受けてオリエンテーション冒頭に1分間の黙祷が捧げられました。この度の放火・火災事件で、被害に遭われた皆様、ご家族や関係者の皆様に、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。
今回の「あにめたまご2020」に選定された制作団体と作品名を下記にて紹介しておきましょう。
■あにめたまご2020制作団体
制作団体 :株式会社スピード
作品 :オメテオトル(仮)
監督 :粟津 順
プロデューサー:森田 淳也
※3DCG作品
制作団体 :株式会社ベガエンタテイメント
作品 :レベッカ(仮)
監督 :寺本 幸代
プロデューサー:松土 隆二、安本 久美子
制作団体 :株式会社ゆめ太カンパニー
作品 :みちるレスキュー!(仮)
監督 :於地 紘仁
プロデューサー:天野 幸大
■あにめたまご2020の概要
7月19日(金)に開催されたオリエンテーションは上記3団体に向けたプロジェクトの概要説明の場として設けられました。この場には育成側(監督、プロデューサー、作画監督、指導アニメーター等)と、人材育成の対象である若手アニメーター、また運営側(プロジェクト運営委員・事務局)と主催である文化庁が参加。プロジェクトのポリシーやスケジュールなどを説明し、この事業に関わる全員の認識の統一を目的とした集まりとなります。
オリエンテーションは文化庁参事官(芸術文化担当)付 芸術文化調査官の戸田桂さんの挨拶で開幕。以降、あにめたまご2020 プロジェクト運営委員会 副委員長である瀬谷新二氏(株式会社手塚プロダクション 制作局 作画部 作画監督)から「あにめたまごは公共事業。税金を使って行われる事業であるということを忘れないでください」と営利目的のアニメーション制作ではなく、若手育成のための事業であることの念が押されました。 続けて委員長である河口佳高氏(株式会社サンライズ IP事業本部 ライツ営業部 部長)や副委員長である後藤隆幸氏(株式会社プロダクション・アイジー 取締役 制作本部1課 アニメーター)から「アフレコはオールカラーで行い、納品期限を厳守すること」などあにめたまご2020で必ず守るべき点、制作に携わる人数構成、専念義務、OJT(ON The Job Training)やOFF-JT(OFF The Job Training)などについての説明がされ、質疑応答では活発な議論も飛び交いました。 ※参考として、当日配布した資料の一部を公開致します、この資料に基づいて「あにめたまご」の全体像の理解を図りました。 |
■レイアウトと原画
近年増えてきた3DCG中心の制作における人材育成の方針についても株式会社スピードから積極的な質疑が投げかけられましたが、これにはプロジェクト運営委員会 企画立案・サポートチームの佐藤広大氏(アニメーション監督)が具体的な事例をあげて答えるといったやり取りも見受けられました。レイアウト作成を作業フローに組み込むことが少ない3DCG制作側としてはどの程度の作業をフローに組み込んでいけば良いのか、気になるところだったのかもしれません。 |
ただ、2Dでのアニメーション制作と3Dでのアニメーション制作ではその作業工程に多少の差異こそありますが、プロジェクトが掲げているレイアウト作成の理念は共通しており、以降はレイアウトと原画の定義、レイアウトチェックシステムとは何かなどの説明を実際の原画をスライドに投影しながら解説するシーンもありました。
■「今だからこそやるべき11のトレーニング」
さらに今年も若手アニメーターの作画技術の向上を図るための「今だからこそやるべき13のトレーニング」は健在。今年は課題数を厳選した11のトレーニングを実施します。このOFF-JTは後藤隆幸氏から「実際に仕事をしているとなかなかできないことを、このプロジェクトで経験しようじゃないかという思いがあっての課題となっています」との言葉もありましたが、自らの進歩を肌で感じることのできる貴重なトレーニングにもなっています。またこのトレーニングは絵の上手い下手が評価の対象ではなく、課題が求めているテーマを理解し、十分な観察ができているか?アイレベルやパースは正確か? などを見るもの。若手アニメーターにはぜひこのトレーニングを通じて自分のウイークポイントを見つ出し、克服をしていってもらいたいものです。
さて次回のレポートは8月下旬に予定されている若手育成講座となります。今年も動き出した「あにめたまご」。これから3月に予定されている完成披露上映会までのおよそ8ヶ月、皆さんにもお付き合いいただけたら幸いです!
末筆ではございますが、オリエンテーションを開催した前日に、京都アニメーション放火事件があり、アニメーションに携わる多くの仲間が亡くなられたことを受けてオリエンテーション冒頭に1分間の黙祷が捧げられました。この度の放火・火災事件で、被害に遭われた皆様、ご家族や関係者の皆様に、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。