「あにめたまご」とは、日本のアニメーションの振興と発展を目的とし、OJTを通して業界の将来を担う優れたアニメーター等を育成するため、平成22年より開始した文化庁委託事業「若手アニメーター等人材育成事業」の通称です。
 初年度は「プロジェクトA」、次いで「アニメミライ」というネーミングで広く皆様に親しまれてきた「若手アニメーター等人材育成事業」は、アニメーション制作の変化に応じた人材育成のさらなる進展を目指し「あにめたまご」という愛称になり5年目を迎えました。
本事業では、日本国内のアニメーション制作会社より、オリジナル短編アニメ―ションの企画を募集し、選出された受託制作団体毎に、アニメーションの実制作を通して学ぶOJT(On the Job Training)と、若手育成講座などのOFF-JT(OFF the Job Training)を通して、若手アニメーターの育成を行います。

 あにめたまご2020では、若手アニメーターの育成が主目的であるため、原画・動画に3ヶ月の期間を設けることを義務づけております。また、育成はこの原画・動画期間の3ヶ月にとどまらず、アニメーション制作の全ての工程を理解する為に、若手アニメーターのアフレコやダビングへの見学・参加や、レンダリングまでの全行程への参加など、各制作団体とも人材育成に積極的に取り組みます。
 上記を前提とし、2020年3月に完成披露上映会を実施するために、あにめたまご事務局が提示している制作モデルスケジュールは以下の通りです。このモデルスケジュールを基に各制作団体が制作を行います。
※ OJT:On-the-Job Trainingの略 仕事の実務を通して人材を育成する活動。
※ OFF-JT:職場外での人材育成の活動。


【あにめたまご2020 モデル制作スケジュール】
※実際の制作スケジュールは各制作団体によって異なります
■合同オリエンテーション
※あにめたまご2020実施風景
あにめたまご2020の概要説明会。若手アニメーターや育成側、運営側、主催が一堂に集まり、あにめたまごの理念やスケジュールなどを説明し、あにめたまご2020の認識の統一を図ります。あにめたまご2020オリエンテーション開催の様子はこちらから

■若手育成講座(8月~10月)
※あにめたまご2019実施風景
一線級の講師陣によるアニメーターとして必要な知識・技術などを学ぶ「若手育成講座」。朝から夕方まで丸一日、計5日間掛けてアニメーターとして必要な基礎知識・基礎技術の講座や、税金・年金等の社会人として必要な講座、アニメーション業界の仕組みや展望を知る講座などを実施します。若手育成講座の説明はこちらから

■原画・動画作業期間(8月~11月)
※あにめたまご2019実施風景
若手アニメーターの育成のため、原画・動画に3ヶ月の期間を設け、若手アニメーターが指導アニメーターの下、アニメーションの実制作を通して、アニメーターとしての知識・技術を学び、身につけることを目的としています。


■アフレコ(1月)
※あにめたまご2019実施風景
アニメーション制作の全ての工程を理解する為に、アフレコやダビングへ見学・参加しています。


■完成披露上映会(3月)
※あにめたまご2019実施風景
若手アニメーターの育成がどうやって行われたか、どんな作品を産み出したのか、劇場で観ることが出来る機会です。作品の上映前には各作品の若手アニメーター、スタッフのトークショーで、育成の現場を語ります。