こんにちは、あにめたまご広報担当Tです!今回からは連続で、「あにめたまご2018」若手育成講座の様子をレポートしていきます。
「あにめたまご」では、各社毎にアニメーションの実制作を通して学んでいくOJTと、それとは別に4団体の若手アニメーターを一同に会して、アニメーターとして必要な知識・技術などを学ぶOFF-JT、「若手育成講座」を行います。本年度は8月に「若手育成講座Ⅰ(3日間)」、9月に「若手育成講座Ⅱ(1日)」、10月中に「若手育成講座Ⅲ(1日)」と、5日間行います。
早速ですが、
8月2日に開催された「若手育成講座Ⅰ(1日目)」の様子をレポートします!
| 講座はまず、笹平直敬氏(株式会社トムス・エンタテインメント 知財管理部長)の「契約の講座」からスタート。フリーランスで働くことが多いアニメーターに知っておいてほしい「業務請負契約」や「下請法」など。法律関連の話に真剣に耳を傾ける若手アニメーターたち。サンプル契約書を使った講義では具体的な例を挙げた解説に加え、Q&A形式のやり取りなどで契約書の重要性を学びました。 |
続く「シアターゲーム」の講座では、実際に体を使って「伝える」を体験。演劇集団円に所属する俳優の瑞木健太郎氏の指導のもとで行われたペアになっての“同時会話ゲーム”では「聞いているようで聞いてない、覚えているようで覚えていない」曖昧な記憶に笑い声も上がっていました。このカリキュラムは「伝え方の答え」を見つけるのではなく、「伝えるとはどういうことなのか」を身をもって体験してもらうために設けられた講座です。今回の体験を通じて少しでも自分から伝える発信力、他人からの信号を受け取る受信力を伸ばしてもらえたのなら嬉しいですね。 |
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| 昼食休憩を挟んで、午後からは富沢信雄氏(アニメーター)による「伝えるポーズ講座」。 「重い扉を押し開けようとしているポーズ」「畑の大根を引き抜くポーズ(抜く前・力を込めた瞬間・抜けた直後の3パターン)」等のお題に沿って人物の動きを描いていく若手アニメーターたち。描き上がった全員の絵は講評会形式で張り出します。 |
講師からは、「より伝わるポーズになるためのポイント」として、「体を使って試してみて確認すること」「重心を意識すること」「シルエットで見ても分かる構図を意識すること」「伝えるためのデフォルメを考えること」といったアドバイスが送られていました。
この日最後の講座は、神志那弘志氏(株式会社スタジオ・ライブ 代表取締役/アニメーション監督)による「レイアウト講座 その1」。
レイアウトは、まず絵コンテ、演出が求めるものを提出するのが大前提ということで、絵コンテを理解するために、アイレベル、カメラの位置とそれに伴う画角など。レイアウトを描く際の基礎的な知識を中心とした講義となりました。
こうして基礎を改めて学んだ参加者たちは、レイアウトの作成にとりかかります。そこに神志那氏ほか、あにめたまごの人材育成委員の方々が机を巡りアドバイスを送る形で進行。マンツーマンに近い形となったため質問もしやすかったのか、席を回る講師陣に疑問点をぶつける光景も見受けられました。
神志那氏によるレイアウト講座は連日3日間、合計6時間で行われ、この期間でしっかりと基礎を固めてもらう予定です。
参加した若手アニメーターたちは初日の講座に、やや緊張気味でしたが、今後はどのように変わっていくのでしょうか? その様子も含めて、次回以降もレポートをしていきますのでよろしくお願いいたします!