今だからやるべき11のトレーニングとは
「あにめたまご」では、日本国内のアニメーション制作会社より、オリジナル短編アニメ―ションの企画を募集し、選定された受託制作団体毎にアニメーションの実制作を通して学ぶOJT(On the Job Training)と、若手育成講座などのOFF-JT(OFF the Job Training)を通して、若手アニメーターの育成を行っております。

 OFF-JT(OFF the Job Training)とは、職場外での人材育成の活動で、OJTでは習得できない知識や技術の教育を表しています。あにめたまごでは、一線級の講師陣によるアニメーターとして必要な知識・技術などを学ぶ「若手育成講座」と、若手アニメーターが基礎となる画力を上げるために1つのテーマに沿って画を描く「今だからやるべき13のトレーニング」を実施しており、あにめたまご2020では課題内容を厳選した「今だからやるべき11のトレーニング」とし実施いたします。

 「今だからやるべき11のトレーニング」では、若手アニメーターが毎回決められたテーマ毎に絵を描き、その上で、OJTとOFF-JTが連動して実施されるように、各現場において毎回スタッフが集まり若手アニメーターが描いた絵に対して育成担当者たちが講評を行う講評会を実施しています。

実施に際したルールを一部紹介いたします。
<若手アニメーターへの絵を描く上での注意事項>
・自分で現場に足を運ぶこと。そして、よく観て、感じて下さい。
・実体験を基にした創作・想像でも構いません。
・多少のパース線や下書きが残っていても構いません。動画のように、きれいに清書する必要はありません。
・主題の中心となる人物の全身が入る構図の方が望ましいです。
・主題の中心となる人物は、なるべく後ろ姿にしないようにして下さい。
・自分が描いた絵について、主題、こだわりどころ等、しっかり言葉で説明できるようにしてください。

<育成担当者への注意事項>
・必ず、1テーマずつ評価表を付け、コピーを2部取り、本人と制作団体で保管して下さい。
・必ず全員で見ながら育成者を含めた講評会を行って下さい。これは重要なコミュニケーションの場です。若手アニメーターも進んで感想を述べ、この場を大切にして下さい。
・「作画監督」「指導アニメーター」は必ず講評会に参加してください。
 ※OJTと切り離さずに「トレーニング」に取り組んでください。

 「今だからやるべき11のトレーニング」の内容は随時、公式HPにて公開しますので、是非ご覧ください。
また、昨年度「あにめたまご2019」のトレーニングを参考として紹介いたします。


今だからやるべき13のトレーニング(あにめたまご2019実施内容)

テーマ

内容

1

食事の風景

会社内での食事風景を写す。

2

ロープをひっぱる動き

ロープを引っ張った後、ロープが切れ倒れる動きを描く。

(全ポーズ15~30枚、タイムシート、線撮り)

3

電車の中

車内の情景を描く。空いている電車の車内でも、込み合っている電車の車内でもいい。

4

階段のある神社

出来ればたくさん階段があって、階段を往くひとがいる。神社の鳥居も見える。

5

コンビニの店前

コンビニに出入りしている人たち。店の周りで話をしている人たち。そんな人たちのいる情景。

6

町の公園

児童・幼児のいる情景。

7

夕方の商店街

望遠レンズを意識して描く。

8

コンビニの店内

広角レンズを意識して描く。

9

交番のある風景

交番とおまわりさん。「誠実」をテーマに観察して下さい。おまわりさんが鉢植えに水をやるところでもいい。

10

自転車の走っている風景

自転車に乗って走るひと。

11

ファーストフード店内

待ち合わせをしているひと。

テーマ 出会い、待ち合わせ、恋、期待。

12

病院の待合室

病院の大小は問いません。「家族」をテーマに観察して下さい。そこに集まっている人たちの入った景色。

13

ロープをひっぱる動き

ロープを引っ張った後、ロープが切れ倒れる動きを描く。

(全ポーズ15~30枚、タイムシート、線撮り)

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